平成21年度共同研究報告書の発行にあたって




 気候システム研究センター(CCSR)の平成21年度共同研究をとりまとめましたので、ご報告致します。

気候システム研究センターは、1991年に全国共同利用施設として設置され、その後、20年にわたって気候

研究とそれに関わる共同利用の振興に努力して参りました。気候システムのモデリングとそれを利用した研

究は、その性格上、多くの分野の研究を必要としており、本共同研究プログラムはこのような本センターの

活動のなかで、非常に重要な役割を担ってきました。幸いにして、多くの応募を頂き、順調に成果を上げて

参りました。この場を借りて関係者のみなさまの御協力に対して、御礼を申し上げます。

  さて、平成22年4月からは、本センターは東京大学海洋研究所と発展的に統合し、大気海洋研究所として

地球表層圏に関する一大研究拠点に生まれ変わります。この大気海洋研究所には、3つの系(気候システム

研究系、海洋地球システム研究系、海洋生命システム研究系)が設けられますが、本センターの活動は、気

候システム研究系に主に引き継がれます。されに新研究所では、地球表層システムの形成や変動に関する

総合的な研究に取り組んで行く所存です。共同利用についても、これまでの全国共同利用施設から、文部科

学省の新たな制度である共同利用共同研究拠点に衣替えをします。それに伴って、本CCSR共同利用研究

も新しいプログラムとして衣替えをしますが、これまで同様、皆様のご協力をお願いしたいと思います。


 平成22年3月

東京大学 気候システム研究センター長
                  中島 映至