エアロゾルの雲への影響を考慮に入れた気候モデルで再現された 低層雲の雲頂付近での雲粒子半径の全球分布(1・7月)
1月 | 7月 |
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(図:鈴木 健太郎) |
気候モデルで計算された全球海洋上における雲水総量の鉛直積算エアロゾル粒子数に対する関係。 左図はBerry型、右図はKessler型のパラメタリゼーションでそれぞれ計算した結果を示す。
(図:鈴木 健太郎) |
気候モデルによって計算された1990年現在の各エアロゾルの直接効果による年平均放射強制力
土壌性エアロゾル | 硫酸塩エアロゾル |
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炭素性エアロゾル | 海塩エアロゾル |
(図:竹村 俊彦) |
放射強制力は、正であれば地球大気を暖め、負であれば冷やすことを意味します。つまり、 温室効果気体は正の放射強制力を持ちます。最初に説明したエアロゾルの直接効果による 放射強制力は、種類によって正になったり負になったりします。これは、透明な硫酸塩粒子や 海塩粒子は太陽放射を反射するだけなので負を取りますが、色を持った土壌粒子や炭素粒子は 太陽放射を吸収するので正を取ることもあるためです。一方、間接効果の放射強制力は一般的に 負の値を持ちます。これは、エアロゾルにより雲粒が小さくなり太陽放射を反射する効果が増加する こと(粒径効果)、雲粒が小さくなって雲量が増加すること(寿命効果)によります。 ただし、特に間接効果はまだ不確定要素が多く、今後さらに研究を進めていく必要があります。