地球の環境はいつでも今のように安定であったわけではありません。 かつては現在と全く異なる気候であったこともわかってきました。なぜ そのように違う環境になっていたのか,その原因やメカニズムを探ることは 現在の地球を知ることにつながります。私たちは気候モデルを用いて、現在と異なる環境が どのように実現されたのか研究を進めています。
図1:過去8億年間の氷河時代・無氷河時代の変遷と大陸移動
3.4億年前 | 1億年前 |
図2:南極氷床がある場合と無い場合の年・東西平均気温差(大気大循環モデル)
図2(小倉 1999) |
図3 出典(CLIMAP (1981)) |
図4 | 図5 | 図6 |
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図4: 最終氷期極大期の500hPa大気循環場(矢印)と表面質量収支(色)(阿部) | 図5,6: 数値実験によって計算された南極氷床の高さ、流量分布および底面温度分布。(斎藤) |
図7 (阿部 1994): 約百万年前の氷期間氷期サイクルの開始が、継続的な日射量の数万年変動と第三紀から続く緩やかな寒冷化によって引き起こされたことが数値実験から示唆 されました。氷床は地殻と相互作用して固有の振動周期を持つような変動をすることがあり、 気候の外力が一定の周期、振幅で振動している場合でも外力の平均値の変化によって氷床は全く異なる状態へ遷移することがあります。 |
図8 (阿部 1999;Newton 11月号) | 図9(阿部・千喜良 1999) |
図10(阿部・千喜良 1999) |