【対象】 理学部2年次
【選択・必修】 選択必修
【開講時期】 前期
【担当教官】 渡部雅浩 (大学院地球環境科学研究院)
大島慶一郎 (低温科学研究所)
知北和久 (大学院理学研究院)
【キーワード】
大気大循環, 海洋大循環,水循環,エネルギー・水収支,
地衡風/地衡流, 風成循環,ロスビー波,温暖化,災害
【授業の目標】
我々は,陸の上に立ち,大気に包まれ,海と接して生きている.
これらの巨視的な構造と成り立ちを理解することは,したがって
最も基本的な環境の理解に他ならない.本授業では,地球規模の
大気循環,海洋循環,陸域水循環を把握し,さらに発展的な内容
にすすむために必要な大気・海洋物理学と陸水学の基礎を理解する
ことを目標とする.
【到達目標】
大気や海洋における大規模な流れの形成と構造を物理の概念を用
いて説明できる.大気-海洋-陸面間の水・エネルギー収支を理解
できる.
【授業内容】
1. 巡る空を物理で診る (渡部)
2. 大気大循環とその変動 (渡部)
3. うずうずしてる? -大気中の渦と波- (渡部)
4. 気候は落ち着きがない? -安定・不安定- (渡部)
5. 「スーパーコンピュータは地球を救う」か? (渡部)
6. 巡る海を物理で診る (大島)
7. 深層大循環:海洋のコンベアベルト (大島)
8. 大気-海洋間の熱・水収支 (大島)
9. 海洋の力学を支配する鉄則:渦位保存 (大島)
10. 海洋観測研究最前線:プロジェクトX (大島)
11. 地球のエネルギー収支と水循環 (知北)
12. 陸域の水循環と災害 (知北)
【成績評価の方法】
試験により評価する.成績の評価分布は,秀10%,
優30%,良40%,可および不可20%程度を目安とする.
【テキスト・教材等】
参考図書
ピプキン&トレント著 「シリーズ環境と地質 III. 水環境と地盤災害」,古今書院 ¥3675
小倉義光著 「一般気象学」第2版,東京大学出版会 ¥2940
参照HP
http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~chikita/