はじめてのひとむけGMT
pscoast -Jq180/1:100000000 -R0/360/-90/90 -W3,black -Ggray -BSWneag30a30/a15a15 -K > test.eps
とかくと、test.epsに海岸線がかかれた世界地図がかかれるはずです。evince test.epsとかgv test.epsなどでみてください。
ここでそれぞれのコマンドが何を意味しているかというと、
pscoast: 海岸線をかけ、というコマンド。-以降はすべて引数です。
-J: 地図の投影法および縮尺。qが円筒図法、180が中心となる経線、1:100000000が縮尺です。デフォルトではA4用紙にかかれます。
-R: 地図の表示範囲。経度西端/経度東端/緯度南端/緯度北端です。ここでの緯度経度は地理座標系に限らず一般のxy平面でも同じです。
-W: pscoastの場合、海岸線を書く場合の指示。3が線の太さ、blackが色
-G: pscoastの場合、陸地をぬる色の指示。
-B: 緯線経線のめもりをどこに書くか? SWNEで東西南北を指示していて、大文字はめもり数値をいれる、
小文字は軸線だけかく、書かない場合はなにもかかない。gが補助線間隔、aがめもり間隔です。
-K: これ以降のGMTでの上書きを許可する。-Kはつけるものだとおもってください。
-の引数に"pscoastの場合"とついている場合には、他のコマンドだと意味が変わってくる場合があるからです。-J, -R, -B, -Kに関しては共通です。
GMTの使い方は上書きが基本です、以上につづいて、
echo 135 35 | psxy -J -R -Sc1 -K -O>> test.eps
とうってみてください。先ほどの地図と同じのがでますが(うわがきリダイレクトなので)、日本付近北緯35度東経135度に○がかかれるはずです。echoと|がちょっとしたunixの知識を要しますが、これは文字列"135 35"をpsxyのコマンドに渡す、という操作です。ここは、
psxy: 示された座標にマークをかけ、というコマンド。具体的なマークの形は-Sで指定します。このため-Sがないとエラーになります。
-J: 地図の投影法および縮尺。なにも指定しない場合1つ前の数値が引き継がれます。
-R: 地図の表示範囲。なにも指定しない場合1つ前の数値が引き継がれます。
-S: psxyの場合、マークの指定。cはcircleで円をかく、1がサイズ
-K: これ以降のGMTでの上書きを許可する。-Kは毎回つけるものだとおもってください。
-O: 上書きで書く。-Oがないとエラーになります。
という意味です。だいたいの場合、どんどん上書きしていって図を書くことになるので、シェルスクリプトをつかって制御します。
かきかけ
項目としては、xyz2grd, grdcontourあたりはほしいかな、ってところ
インストール
はじめての人がつむのがインストールですが、ubuntuでは
sudo apt-get install gmt
でできてしまいます。
climaでは、
export PATH=$PATH:/home/obase/GMT4.5.9/bin
export GMTHOME=/home/obase/GMT4.5.9
export MANPATH=$GMTHOME/man:$MANPATH
を.bashrcにかくことでインストールができます。
インストール手順は以下。
wget ftp://ftp.scc.u-tokai.ac.jp/pub/gmt/legacy/gmt-4.5.9.tar.bz2
bzip2 -dc gmt-4.5.9.tar.bz2 | tar xvf -
cd GMT4.5.9
./configure –prefix=/home/obase/GMT4.5.9
make check
make
make install-all (make installだと一部しかインストールされないので注意。)
これだけだと海岸線がかけなかったので、
wget ftp://ftp.scc.u-tokai.ac.jp/pub/gmt/legacy/gshhs-2.2.0.tar.bz2
bzip2 -dc gshhs-2.2.0.tar.bz2 | tar xvf -
cd GMT4.5.9/share/
cp -r ../../share/coast .
さいごは.bashrcを編集
emacs -nw $HOME/.bashrc
export PATH=$PATH:/home/obase/GMT4.5.9/bin
export MANPATH=/home/obase/GMT4.5.9/share/man
climaでGMTを使いたい場合は/home/obase以下の実行ファイルを使ってください。具体的には.bashrcに
back