毎週木曜午前 10:00より東京大学柏キャンパス総合研究棟270号室にて開催
担当 小林 hidekoba(at)aori.u-tokyo.ac.jp
2013年度前期 発表者予定 (敬称略)
04/25 廣田
(大気海洋研究所 気候システム研究系 M2)
05/09 小林
(大気海洋研究所 気候システム研究系 M2)
05/16 浦川
(大気海洋研究所 気候システム研究系 PD)
05/23 川崎
(大気海洋研究所 気候システム研究系 PD)
05/30 坂本
(大気海洋研究所 気候システム研究系 PD)
06/06 宮本
(大気海洋研究所 海洋地球システム研究系 M1)
06/13 桂
(大気海洋研究所 海洋地球システム研究系 D1)
06/20 君塚
(東京海洋大学 D2)
06/27 浅山
(大気海洋研究所 気候システム研究系 M2)
07/04 休み
07/11 羽角
(大気海洋研究所 気候システム研究系 教授)
07/18 小長谷
(大気海洋研究所 気候システム研究系 M2)
過去の発表概要はこちら
内容:
高密度水形成に対する潮汐の影響に関する論文紹介
紹介論文:
・
Postlethwaite et al. (2011):
The effect of tides on dense water formation in Arctic shelf seas,
Ocean Sci., 7, 203--217
内容:
氷期-間氷期の大気中 CO2 濃度変動に関する論文紹介
紹介論文:
・
Tschumi et al. (2011):
Deep ocean ventilation, carbon isotopes, marine sedimentation and the deglacial CO2 rise,
Clim. Past., 7, 771--800
参考文献:
・
Sigman and Boyle (2000):
Glacial/interglacial variations in atmospheric carbon dioxide,
Nature, 407, 859--869
内容:
海面熱フラックス・淡水フラックスの全球水平積分値が0であっても、状態方程式の非線形性によって海面浮力フラックスの水平積分値は必ずしも0にならない。例えば、熱膨張係数の大きい熱帯域では一般的に海洋は熱を吸収し、熱膨張係数の小さい極域では熱を放出する。結果として海洋は正味で浮力を獲得することになる。定常状態を仮定すれば、獲得された浮力はキャベリングなどの状態方程式非線形効果によって海洋内部で消失すると期待される。つまり海洋内部で生じる状態方程式非線形効果の大きさを、データ取得が比較的に容易な海面熱・淡水フラックス等によって定量化できる。本件に関する以下の新着論文を紹介する。
紹介論文:
・
Griffies and Greatbatch (2012): Physical processes that impact the evolution of global mean sea level in ocean climate models, Ocean Modell., 51, 37--72.
・
Hieronymus and Nycander (2013): The Buoyancy Budget with a Nonlinear Equation of State, J. Phys. Oceanogr., 43, 176--186.
・
Schanze and Schmitt (2013): Estimates of Cabbeling in the Global Ocean, J. Phys. Oceanogr., 43, 698--705.
紹介論文:
・
Karcher, M., J. N. Smith, F. Kauker, R. Gerdes, and W. M. Smethie Jr. (2012): Recent changes in Arctic Ocean circulation revealed by iodine-129 observations and modeling, J. Geophys. Res., 117, C08007
・
Vidar S. Lien, Frode B. Vikebo and Oystein Skagseth (2013), One mechanism contributing to co-variability of the Atlantic inflow branches to the Arctic, Nat. commn., 4, 1488
内容:
大規模な火山噴火が起こりその噴出物が成層圏に注入されると、
10年程度にわたって対流圏が寒冷化することが知られている。
海洋においては大西洋子午面循環 (AMOC) が強化されることが
数値モデル研究から指摘されているものの、対流圏が寒冷化する
期間より10年程度遅れて応答しており、このプロセスの詳細が
不明であった。火山噴火から AMOC の強化に至るプロセスの
研究について、大気海洋結合モデルを用いた以下の新着論文を
中心に紹介する。
紹介論文:
・
Iwi et al. (2012): Mechanisms linking volcanic aerosols
to the Atlantic meridional overturning circulation,
J. Climate, 25, 3039-3051.
紹介論文:
・
Maximenko et al. (2001): Hydrophysical experiment “Megapolygon-87” in the northwestern Pacific subarctic frontal zone, J. Geophys. Res., 106, 14143-14163
紹介論文:
・
Hasson, Delcroix and Dussin (2013): An assessment of the mixed layer salinity budget in the tropical Pacific Ocean. Observations and modelling (1990-2009), Ocean Dynamics, 63, 2-3, 179-194
内容:
北太平洋亜熱帯循環系の構造とモード水との関係
紹介論文:
・
Bethke, Li and Nisancioglu (2012): Can we use ice sheet reconstructions to constrain meltwater for deglacial simulations?, Paleoceanography, 27, 2
内容:
最近の論文を中心にしたレビュー
内容:
研究発表
参考文献:
・
Pollard, D. and DeConto, R. M, Modelling West Antarctic ice sheet growth and collapse through the past five million years, Nature.(2009)
・
Kusahara, K., and H. Hasumi, Modeling Antarctic ice shelf responses to future climate changes and impacts on the ocean, J. Geophys. Res.(2013)