ニュース

本プロジェクトに関する掲載記事は、以下から閲覧できます:

「温暖化研究で産学連携、伊藤忠など3社が東大と共同」  「読売新聞/2006年1月30日」

「温暖化による自然災害、発生や影響予測ーー東大など、計算モデル開発へ]  「日本経済新聞/2006年1月9日」

イ ベ ン ト

本プロジェクトの創成コンソーシアム第2回研究会   「東京海上日動火災本社/2006年10月20日」
本プロジェクトの創成コンソーシアム第1回研究会   「伊藤忠商事東京本社/2006年6月12日」
本プロジェクトの創成コンソーシアム発足記念ワクーショップ   「東京大学小柴ホール/2005年12月27日」

プレスリリース

地球温暖化による黒潮流速の増加を予測  [2005年7月21日]
数値気候モデルによる20世紀の気候再現実験について  [2004年11月5日]
地球シミュレータによる最新の地球温暖化予測計算が完了 [2004年9月17日]

研究の目的と期待される成果

温暖化をはじめ人間活動が引き起こす気候、環境変化は21世紀になって顕著になりつつあり、たとえば全球平均気温は今世紀末までに 1.4度から5.8度の上昇が予測されている。これらの気候と環境変化は、さらに人間社会、特にアジア域の社会経済に大きな影響を与えると思われる。すなわち、気候・環境・社会の3つのエレメントは相互に複雑に相互作用している。

このような相互作用をモデル化して将来のシミュレーション、評価に役立てることは負荷の少ない社会を実現するための研究のひとつとして重要である。しかし一方で、このような高度に複合化された統合モデルは気候モデルから社会モデルまでを包含するものでなくてはならず、異なる知識と経験、特に理学と工学の連携ぽによってしか生み出すことはできない。

本プロジェクトにおいては、参加する各センターの特色を生かしてモデル開発を行い、気候・環境・社会相互作用のメカニズムをモデリングを通して理解する。そのために気候システム研究センターから気候モデル、空間情報科学研究センターから人間・社会活動の空間情報モデル、人工物工学センターから社会的制約条件への影響と価値観の変化を考慮した人間活動モデル、高温プラズマ研究センターから新エネルギーの環境負荷モデル、およびアジア生物資源環境研究センターからアジア域の植生・農業モデルを提供し、モデルインテグレーションを行う。開発するモデルは気候・環境・社会システムを表現する高度複合系の統合モデルになるので、上記センターのみでは十分にニーズに答えることは難しい。そこで、新領域創成科学研究科環境学研究系を始めとする学内外の研究グループに働きかけることによって、問題解決のための様々なモジュール開発やモデル応用の創出を行い、それによって広範なコミュニティーに役立つモデリング基盤の整備を行う。

このような研究活動を通して、気候−環境−社会をリンクする高度複合系モデルを確立し、それを利用するような研究を促進することによって理学と工学を融合する新たな「環境・社会工学モデリング研究」や「グローバル環境モデリング研究」とも言うべき新しい領域を創出する。この新しい領域によって真に持続可能な社会のモデリングとデザインに貢献する。





東京大学気候システム研究センター
277-8568  千葉県柏市柏の葉5-1-5 総合研究棟
電話番号
:+81-4-7136-4389
F A X: +81-4-7136-4375

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